きょう19日(日)午前は、九州北部から東北南部にかけて晴れている所が多くなっている。ただ、上空には北から次第に寒気が流れ込む見通し。気温の上がる午後は、大気の状態が非常に不安定となり、西~北日本の山沿い中心に急な雨や雷雨となりそうだ。今月はじめのように、またひょうが降るおそれもある。
特に関東甲信や北海道で要注意
寒気の影響を受けやすい東~北日本では、昼過ぎから夕方にかけて発雷確率が高い見通し。局地的には雷を伴う非常に激しい雨や激しい雨が降り、短時間で道路が冠水するような降り方になる可能性がある。
特に発雷確率75%以上と高い関東甲信や北海道を中心に、今月はじめのようにまたひょうが降ったり、竜巻などの激しい突風が吹くおそれもあるため空模様の変化に注意が必要だ。
晴れていても、雷の音が聞こえた、黒いもくもくとした雲が出たり増えてきた、急に冷たい風が吹いてきたら天気急変のサインとなる。これらのサインが見られた際には、すぐに頑丈な建物内に移動した方がいいだろう。
また、農作物の管理や、屋外に車を停めている場合は念のため車に毛布や段ボールなどをかけておくとよさそうだ。
不快な蒸し暑さ 熱中症対策も必須
きょう19日(日)は天気の急変とともに、熱中症にも気を付ける必要がある。すでに豊岡(兵庫県)や米子(鳥取県)では午前中から30℃を超え、真夏日となっている。
予想最高気温は沖縄から東北にかけてと広く30℃前後で、札幌でも26℃と真夏並みの見通し。湿度も高いため、動くと体にまとわりつく不快な蒸し暑さとなりそうだ。
風通しのよい服装を選び、30分に1回などこまめな水分補給を心がけたい。また、屋外で人と2メートル以上と十分な距離が確保できる場合には、マスクを適宜外すなどの対策もした方がいいだろう。
あす20日(月)も天気急変のおそれ
九州南部には梅雨前線が近づいているため、きょうから雨は降ったりやんだりで、あす20日(月)にかけて大雨となるおそれがある。
また、あすも関東甲信や北海道を中心に発雷確率は高く、不安定な空模様が続く見通し。午前中に晴れていても、午後ほど急な雨や雷雨、ひょうなどに注意が必要になりそうだ。
(気象予報士・鈴木悠)