「にぎりめし」のように ユニーク標語で地域発信

「にぎりめし」をキャッチフレーズにしたのぼりや看板を新たに制作した穂北中の生徒たち

 「にぎりめし」のように―。西都市の穂北中(伊東泰彦校長、98人)は今春からユニークな標語を用いた地域発信に取り組んでいる。校内には生徒たちが標語を使ってデザイン、制作したのぼりや看板が登場。生徒たちは「地域が一体となり活性化すれば」と願っている。
 穂北は名前の「穂」から米がイメージされ、西都原古墳群が造られた古墳時代に祭事用の米を作る「壽(ほ)き田」だったといういわれがある。そこで生徒と学校、保護者、地域の「一粒一粒」がギュッと一丸になった「にぎりめし」のようにまとまる願いを込め、地域発信の標語として用いることにした。
 「にぎりめし」の標語が田園や尾鈴山の風景と共に描かれた看板(縦90センチ、横180センチ)は、文化系ボランティアサークル「Free Staff」の5人が制作し正門前に設置。のぼりは生徒会メンバー2人のデザインで10本が作られ、玄関周辺にはためく。
 生徒会長の3年三島直進(まっすぐ)さん(15)は「学校だけでなく地域とも協力して、明るく輝けるようまとまっていきたい」と話している。

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