中上貴晶、猛暑の中で行われた決勝は、転倒リタイア/2022MotoGP第10戦ドイツGP決勝

 6月19日、2022年MotoGP第10戦ドイツGP MotoGPクラスの決勝がドイツのザクセンリンクで行われ、中上貴晶はレース前半に転倒を喫し、リタイアに終わった。

 予選10番手。10番グリッドから好スタートを切った中上は、オープニングラップ9番手。2周目にホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)にかわされ10番手にポジションを落としたが、3周目以降、10番手をキープした。

 前にはルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)、後ろには、ポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)、ミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)らを従えてラップを重ねたが、7周目の8コーナーで転倒を喫し、レースを終えた。

 決勝当日は、最高気温が35度とレースウイークを通じて最も暑い一日となり、路面温度も51度とタイヤに厳しいレースになった。中上は、前後にハードコンパウンドを選択したが、グリップをうまく引き出せず苦戦。8コーナーの立ち上がりで、フロントのグリップを失い転倒してしまった。

 前戦カタルーニャGPでは、スタート直後に転倒を喫し、その際に右肩を痛めた。今大会は、完全ではない右肩に加えて、猛暑という厳しい条件が重なり、力を出し切ることなくリタイアという結果になった。連戦となる第11戦オランダGPは、シーズン前半の締めくくりのレース。中上は、ベストリザルトを目指す。

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶(決勝:リタイア)
「もちろん、とても残念です。レースウイークを通してレースペースに取り組み、かなりペースもよく、自信がありました。でも今日のコンディションに合わせるために大きくマシンを調整しました。フロントとリヤにハードタイヤを選択しましたが、グリップがよくありませんでした」

「1周目から左側のグリップがまったくなく、フロントのフィーリングにもかなり苦戦しました。そして8コーナーで転倒してしまいました。コーナーの立ち上がりでフロントから流れてしまいました。奇妙な転倒でした。とても残念です。チームに謝りたいです。アッセンへ向けて何ができるか考えたいです」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第10戦ドイツGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第10戦ドイツGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第10戦ドイツGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第10戦ドイツGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第10戦ドイツGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第10戦ドイツGP

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