いかだで無人島脱出せよ! 広島からの修学旅行生が挑戦 「力を合わせ楽しめた」

対岸のゴールを目指し竹いかだをこぐ生徒たち=西海市西彼町

 修学旅行で長崎県を訪れた広島学院高(広島市)の1年生73人が18日、西海市西彼町の無人島、田島から竹いかだを使った“脱出”に挑戦した。
 生徒は八つのグループに分かれ、竹をのこぎりで切ったり、山林からの運び出しを体験。縦5メートル、横3メートルのいかだの枠の上に、またがるための竹を取り付けた。島でのイベントを手がける「大村湾リゾート」のスタッフに手伝ってもらいながら、縦に割った竹をひもで結び付けた。
 生徒たちは1隻ずつ島を出発し、大村湾へこぎ出した。「1、2、3」の掛け声で懸命にかいをさばき、約700メートル離れた対岸を目指した。梅雨の晴れ間の炎天下で少しずつスローダウン。風や潮に流され悪戦苦闘するグループもあったが50分ほどで到着した。

スタッフ(左)の指導を受けながら、竹を結び付ける生徒たち=西海市西彼町、田島

 朴大圭さん(15)は「リズムを合わせても思うように進めず、とても疲れた。でもいい体験」と笑顔。ゴールできるか不安だったという岡田経奨さん(15)は「みんなで力を合わせ楽しめた」と満足した様子で話していた。
 同校は中高一貫校。中学3年の3月の予定だった修学旅行が新型コロナの影響で延期されていた。生徒189人は17日から3泊4日の日程で本県入り。18日は同島と佐世保市の二手に分かれ、それぞれ体験プログラムをした。


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