住みよい町への障害は 諫早東高生がリハビリ体験

指導を受けながら車いすを体験する生徒たち=諫早東高

 障害の有無に関わらず、全ての人にとって住みやすい町づくりを考える機会にしてほしいと、諫早市森山町の県立諫早東高(長池一徳校長、147人)で5月26日、リハビリ体験実習があった。
 同校1年生が取り組む「総合的な探究の時間」の一環。1年生36人に加え2年生の希望者11人も参加した。指導は、大村市の学校法人向陽学園長崎リハビリテーション学院専任講師の3人が当たった。
 生徒は2人1組で交代しながら、車いすや松葉づえなどの歩行補助具を使って校内を移動。普段は気付かないようなわずかな段差も車いすでは大きな障害となり、直進するだけでも想像以上に難しいと知り、驚きの表情を見せた。
 重度の身体障害者のために考案されたパラスポーツ「ボッチャ」にも挑戦。健常者と障害者が一緒にスポーツを楽しむためにどんな工夫が必要かなどについて考えた。
 車いすを体験した1年生の徳永彩音さん(15)は「落ちないか不安で力が入った。階段を下りる時は後ろにひっくり返りそうでこわい。押す方はもっと難しく、信頼関係が大切だと思った」と話した。生徒は6月初旬に感想をまとめ、今後の探求活動に生かす。

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