きょう核禁条約締約国会議始まる 国連事務次長「オブザーバー参加の潜在的意義説明してきた」 日本は参加せず

核兵器禁止条約の初めての締約国会議は日本時間のきょう(21日)午後から、オーストリア・ウィーンで始まります。60を超える国が批准していて、条約の具体的な中身が話し合われます。ウィーンから小林康秀キャスターのリポートです。

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締約国会議の前日には、きのう、長崎で被爆した木戸季市さんが被爆証言をし、「どこで死んだのかわからない人がたくさんいるような死が人間の死として認められるだろうか」と核兵器の非人道性について話しました。

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きょうからの締約国会議では条約に参加していない国もオブザーバーとして参加できます。

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しかし、被爆国日本は、参加しないとしています。

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国連の中満泉事務次長はRCCの取材に対して、国連として日本政府を含めて「オブザーバー参加の潜在的な意義について説明してきた」と話しました。

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一方で核の傘にあってもドイツ・ノルウェー・ベルギーオランダ・オーストラリアと、参加を表明した国も出ました。中満氏はこうした流れを歓迎したいとしています。

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会議では、核兵器を削減・廃棄していくプロセスや検証制度の在り方が議論されます。

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そして条約参加国を増やすことへの決意表明や、ウクライナへのロシアの核の威嚇に対して抗議の意思が示される見通しです。

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