長崎県内私立学校 体罰認知7件 受けた児童生徒は12人

 長崎県は20日、2021年度の県内私立学校の体罰の認知件数が7件(前年度と同じ)で、体罰を受けた児童・生徒数が12人(前年度比5人増)だったと明らかにした。
 県議会文教厚生委員会で大田圭総務部長が説明した。
 県は2月までに、県内全ての私立小中学校、高校計41校の教職員、子ども、保護者を対象にアンケートを実施。体罰を加えた教員数は前年同様7人だった。県学事振興課によると、内容はたたく、大声を出してものを蹴るなど。1人が打撲のけがをした。部活中に教員1人が生徒5人に対して体罰をした事例もあった。
 近年は件数が横ばいという。県は毎年3回の校長会・教頭会で体罰防止の指導や、体罰が発生した学校の校長や教頭に聞き取り調査などをしてきた。体罰を加えた本人には教頭を通して指導するという。


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