「国際青年交流事業」に認定 活水高の被爆体験発信、長崎純心大の平和音楽会

インターネット上のマップに被爆者の体験を載せる活動を発表する活水高平和学習部の生徒ら=長崎市、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館

 長崎県内の若者が企画した平和活動を長崎平和推進協会が認定する「国際青年平和交流事業」に本年度、活水高平和学習部と長崎純心大の学生団体「Green Pieces」がそれぞれ選ばれた。
 同協会が2011年度から県内の高校生や大学生からアイデアを募集。本年度の応募は2件で、11日、長崎市平野町の国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で発表・審査会があり、いずれも認定された。
 活水高平和学習部(部員20人)は昨年度に続いて認定。インターネット上のマップを活用し、被爆者がどこでどんな被爆体験をしたか学べる活動に取り組んでいる。本年度、新たに12人の被爆体験を追加し、日本語と英語に加え、中国語、韓国語にも翻訳する予定。
 「Green Pieces」(6人)は県内の大学生や外国人に呼びかけ、11月に「Amazing Grace」などを合唱する国際平和音楽会を企画している。
 審査を通過した同校2年の森万由子さん(16)は「部員と協力してより良いものができるように頑張りたい」と意気込んだ。同大3年の平山英恵さん(20)は「音楽は平和な環境をつくると信じている」と期待に胸を膨らませた。


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