ボーナスシーズンに金利が高い銀行は?定期預金、国債、投資…まとまったお金が入ったときの預け先

ボーナスシーズンです。ボーナスが出る予定の方は、「そろそろ入るかな」と楽しみにしていることと思います。

ボーナスは、まとまったお金が入る貴重な機会。毎月の収入から同じくらいの金額を貯めるのは大変ですので、ボーナスが入ってすぐに使い切らずに、できれば半分くらいは貯めておき、残りを使うようにして、今後のまとまった支出があるときに備えておきたいもの。

そこで今回は、ボーナスが入ったときの預け先を考えてみました。


ネット銀行や地方銀行、夏の金利が高いのは?

ボーナスシーズンは、ネット銀行や地方銀行を中心に、「ボーナス金利キャンペーン」を行っていることがよくあります。

仮に、30万円を1年間銀行に預ける場合の利息を比べてみましょう。大手銀行の普通預金(金利0.001%)なら3円ですが、金利0.2%なら、600円になります(いずれも税引き前)。わずかな差だと感じるかもしれませんが、積み重ねていけば大きな差になります。

そこで、今年の夏のボーナスのタイミングにあいそうなものを見ていきましょう。

auじぶん銀行 預入期間1年 金利0.20%(2022年8月2日まで)

住信SBIネット銀行 預入期間1年 金利0.15%(2022年8月7日まで)

ソニー銀行 預入期間6カ月または1年、金利0.13%(2022年8月31日まで)

オリックス銀行(eダイレクト預金~インターネット取引専用預金~) 預入期間1年 金利0.15% (キャンペーンではないが通常金利でも高め。預入金額100万円以上)
2022年6月29日までに口座開設をすれば、新規口座開設キャンペーンがあり、預入期間1年で金利0.20%(預入金額100万円以上300万円以内、7月14日まで)。

島根銀行 インターネット定期預金「ネットプラス」 預入期間1年 金利0.25%(2022年9月30日まで。預入金額30万円以上。アプリからの申し込み)

高知銀行(インターネット専用)よさこいおきゃく支店「おきゃく定期」 預入期間1年 金利0.15%(キャンペーンではないが、通常金利でも高め。預入金額10万円以上)

申し込む際には、満期時の受け取り方を「自動解約」(普通預金口座に入る)ではなく、「自動継続(元利)」(受け取った利息を加えた額を元金として、前回と同じ定期預金を継続)にしておくのもいいでしょう。満期時に預け替える手間なく、その時期にボーナス金利キャンペーンを行っていれば、有利な金利で預け替えることができます。※ただし、一部再設定しないと、継続時にキャンペーン金利が対象にならない場合もありますので、確認の上お手続きください。

金利が高いセット商品は要注意

また、投資信託などの商品とセットで購入すると、定期預金の金利がアップするキャンペーンも見かけますが、要注意です。その投資信託が欲しいものであればよいですが、そうでなければ、実は手数料が高めだったりと、本来買うべき商品ではないかもしれません。定期預金と投資信託、別々で検討することをおすすめします。

個人向け国債(変動10年)も選択肢

ネット銀行や地方銀行以外の選択肢として、個人向け国債(変動10年)もあげられます。

個人向け国債は、個人が1万円から、1万円単位で買える国債です。固定金利の3年、5年と、変動金利の10年があります。購入後に1年経過したら、満期前でも中途換金ができ、その際のペナルティとして、直近2回分相当の利子が差し引かれますが、受け取った利子以上のペナルティではないため、中途換金による元本割れが起こらない仕組みです。

日本は長らく超低金利が続いていますが、ここ最近は少しずつですが金利が上がっています。変動金利を選んでおくと、今後金利が上がった場合、個人向け国債の金利も一緒にあがっていくので今の時期には向いているでしょう。

現在、変動金利の年率は、0.16%です(2022年6月30日募集まで)。半年ごとに適用利率が変わるため、今後上がっていく楽しみもありそうです。

変動10年タイプなら、金利が上がった際に預け替える手間も不要なので、しばらく使わないお金の預け先に向いています。

ボーナスの一部で投資をはじめてみても

ここまでは、元本保証タイプの金融商品をお伝えしましたが、ボーナスが入ったタイミングで投資にトライしてみるのもよいでしょう。

とはいえ、最近は株価が乱高下していて「いったいいつ、何を買えばいいの?」とわからない方も多いと思います。また、まとまったお金を投資に回すことは怖いと感じる方も多いですよね。

そんなときは、投資信託の積み立てが選択肢です。ネット証券などで、月100円から積み立てすることができるため、大きなお金がなくても今すぐに始められますし、たくさんの投資先に分散させるため、1社の株を買うよりもリスクを抑えられます。

さらに、「つみたてNISA」という制度を使って積み立てていくと、利益が出ても約20%の税金がかかりません。つみたてNISAの投資信託のラインナップは、低コストで長期運用に向いていると金融庁が判断した商品が並んでいて、絞られた商品から選ぶことになるので、初心者の方も始めやすいと思います。

海外の株式に幅広く投資するような、「全世界株式」「インデックス」という名前がついた投資信託を選べば、たとえ100円でも世界中の株に投資することになります。今後の世界経済の成長に期待しつつ、5年、10年と積み立てていけるとよいでしょう。

今回はボーナスの預け先について、さまざまな選択肢をお伝えしました。せっかくの大きなお金を普通預金に入れっぱなしだと、つい日常生活で使ってしまいがちです。定期預金などを「貯蓄専用口座」にして、そのお金が必要になるときまで、ほんの少しずつでも増やしておけるといいですね。

※2022年6月15日時点の情報です。金利は税引き前。最新情報や詳細は、各行のHP等をご確認ください。

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