東武東上線・若葉駅の近くに公園整備へ 来年度に予定 周辺市民ら集めアイデア募る、鶴ケ島市が初

提案の発表に向けて議論する参加者ら=鶴ケ島市三ツ木の市役所(市提供)

 東武東上線若葉駅の近くに計画されている公園を、市民の意見を取り入れながら整備しようと、埼玉県鶴ケ島市はワークショップを初めて開催。最終回となる3回目が同市三ツ木の市役所で行われ、11人の市民が出席した。

 ワークショップには、同市藤金の公園予定地(敷地面積2533平方メートル)周辺にある自治会の関係者らが参加。第1回は5月15日、2回目が同22日に開かれ、市民らは3グループに分かれて公園に設置したい物や使い方などをテーマに話し合い、イメージを絵にまとめた。第3回では、市が絵を基にして作った図面に最後の修正を施した後、それぞれのグループが発表。市に対して、提案を行った。

 共栄第二中央自治会の大宮英樹会長は「住民と一緒に街をつくるという(市の)意識を感じる。多方面から意見交換ができて良かった」と評価する。小学生の子どもを持つ木下宜昭さんは、「街のことを考える切っ掛けになった。面白い意見やアドバイスももらえ、有意義な時間を過ごせたと思う」と話した。

 市の田村智都市整備部長は「地元で生活されている住民の方ならではのアイデアが盛り込まれていて、とても参考になる」と講評を述べた。市は今回の提案を踏まえ、来年度に公園を整備する予定。また、市は今後、市内のほかの公園でもこうした手法を活用していく方針だという。

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