2018年のロシアワールドカップの熱狂から4年が経とうとしている。
『Transfermarkt』で、2018年7月からの4年間で最も市場価値が下がった選手たちを調べてみた。
市場価値は年齢を重ねると自然と下がるものであるほか、コロナ禍以降はサッカー選手全体の市場価値が下がったことに留意する必要がある。
10位 クリスティアーノ・ロナウド
当時市場価値:1億ユーロ(141億円)
現市場価値:3000万ユーロ(42.3億円)
下落額:7000万ユーロ(99億円)
下落率:マイナス70%
37歳になったポルトガル代表FW。
マンチェスター・ユナイテッドに復帰した昨季は38試合で24ゴールを叩き出した。代表でも得点源に君臨し続けており、代表戦での通算得点数はサッカー史上最多となる117に到達。
下がったとはいえ、この年齢で40億円以上の市場価値があること自体が驚異といえる。
9位 セルヒオ・ブスケツ
当時市場価値:8000万ユーロ(113億円)
現市場価値:900万ユーロ(12億円)
下落額:7100万ユーロ(100億円)
下落率:88.8%
33歳になったスペイン代表MF。今年末のW杯ではキャプテンとして日本の前に立ちふさがるはずだ。
バルサでの通算出場数はアンドレス・イニエスタを抜いて歴代3位に到達したが、契約は2023年まで。
かつて日本やアメリカ、カタールへの移籍をほのめかしたこともあるが…。
8位 マウロ・イカルディ
当時市場価値:9500万ユーロ(134億円)
現市場価値:2200万ユーロ(31億円)
下落額:7300万ユーロ(103億円)
下落率:76.8%
29歳になった元アルゼンチン代表FW。
インテルでは歴代8位となる124ゴールを記録するなど大エースに君臨した。ただ、最後は喧嘩別れのような形でPSGへ去ることに…。
代表ではこれまで8試合にしか出場しておらず、今冬のW杯出場も絶望的だ。
7位 パウロ・ディバラ
当時市場価値:110万ユーロ(155億円)
現市場価値:3500万ユーロ(49億円)
下落額:7400万ユーロ(104億円)
下落率:68.2%
28歳になったアルゼンチン代表。
10番も背負ったユーヴェでは歴代9位タイとなる通算115ゴールを記録した。アイドルとして愛されたものの、契約を更新せずに退団を決意。
ユーヴェ退団時に号泣する姿が話題になったが、宿敵インテルへの移籍が噂されている。
6位 フィリペ・コウチーニョ
当時市場価値:1億ユーロ(141億円)
現市場価値:2000万ユーロ(28億円)
下落額:8000万ユーロ(113億円)
下落率:80%
30歳になったブラジル代表。
2018年1月にバルセロナ史上最高額となる1.2億ユーロ(170億円)で加入したものの、期待に応える活躍は見せられずに市場価値は大きく下落した。
ただ、昨季後半戦はスティーヴン・ジェラード監督が率いるアストン・ヴィラに貸し出されると復調。バルサからの完全移籍も決まった。
5位 デル・アリ
当時市場価値:1億ユーロ(141億円)
現市場価値:1600万ユーロ(22億円)
下落額:8400万ユーロ(118億円)
下落率:84%
26歳になったイングランド代表MF。
若くしてスパーズに引き抜かれると、19歳で代表にデビューするなど瞬く間にブレイクした。
4年前はW杯にも出場するなど若手のトップにいたが、その後、成長は停滞気味になり、今年1月にエヴァートンに放出されている。2019年以降は代表戦からも遠ざかっているが、復活はなるだろうか。
4位 ギャレス・ベイル
当時市場価値:9000万ユーロ(127億円)
現市場価値:300万ユーロ(4.2億円)
下落額:8700万ユーロ(122億円)
下落率:96.7%
32歳になったウェールズ代表FW。
2013年に加入したレアル・マドリーでは258試合で106ゴールを決め、CL優勝にも貢献した。
ただ、度重なる怪我に苦しめられ、2018年5月をピークに市場価値は急降下。
レアル最終年のプレータイムはわずか290分だったが、新天地はどこになるだろうか。
3位 エデン・アザール
当時市場価値:1.1億ユーロ(155億円)
現市場価値:1200万ユーロ(17億円)
下落額:9800万ユーロ(133億円)
下落率:89.1%
31歳になったベルギー代表。
チェルシーでは351試合で110ゴール92アシストと大暴れし、100億円を超える移籍金でレアルに迎え入れられた。
だが、ここまでは66試合で6ゴール10アシストと期待を大きく裏切る結果に留まっている。当然、市場価値も右肩下がり。
ベイルがいなくなる来季は批判の矢面に立たされる可能性もあるが、本人は復活を誓っている。
2位 ネイマール
当時市場価値:1.8億ユーロ(254億円)
現市場価値:7500万ユーロ(106億円)
下落額:1.05億ユーロ(148億円)
下落率:58.3%
30歳になったブラジル代表。
PSGでは144試合で100ゴールという圧巻の記録を残しているが、負傷欠場も多い。
昨季はパリ移籍後で最多となるリーグ戦に出場したが、その数は22試合と物足りない。27歳だった2019年6月をピークに市場価値は下落。PSGでも売却候補になったと報じられているが…。
1位 リオネル・メッシ
当時市場価値:1.8億ユーロ(254億円)
現市場価値:5000万ユーロ(70億円)
下落額:1.3億ユーロ(183億円)
下落率:72.2%
34歳になったアルゼンチン代表。
バルセロナでは775試合で670ゴールというとんでもない記録を残し、生ける伝説となった。
ただ、まさかの移籍となったPSGでの1年目は、リーグ戦での得点数がわずか6。本人も適応に苦しんだことを認めているが、来季は真価が問われることになる。
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とはいえ、ロナウド同様にこの年齢では破格の市場価値といえるはずだ。