「沖縄慰霊の日」平和祈り黙とう 美作大・短大で県出身学生ら

沖縄の方角に向かって黙とうする学生たち

 「沖縄慰霊の日」の23日、美作大・短期大学部の沖縄県出身学生ら約100人が同県糸満市の平和祈念公園で開かれた沖縄全戦没者追悼式に合わせ、学内で黙とうをささげた。日米で計20万人を超えた沖縄戦の犠牲者を悼んだ。

 出身学生による県人会でつくる6.23実行委が開催。「悲惨な記憶を風化させないよう慰霊の日を多くの人に伝え、平和を祈りたい」と学生や教職員に呼び掛け、全員で正午から沖縄の方角に向かって静かに目を閉じた。

 実行委メンバーで同県南城市出身の食物学科2年大城日菜子さん(20)は「曽祖父母は涙を流しながら戦争のつらい体験を話してくれた。二度と悲惨な戦争が起きないよう、日本復帰50周年の節目を機により多くの人に沖縄のことを伝えていきたい」と話した。

 黙とうは2014年から毎年実施している。

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