栃木県特産のかんぴょう作りが栃木県下野市内で始まった。
三王山、農業直井栄一(なおいえいいち)さん(90)方では、今月中旬に今シーズンの作業がスタート。25日は午前3時半から、前日に収穫した1玉6キロほどのユウガオを皮むき機にかけた。長さ2メートルほどの帯状に切り出された実を妻達子(たつこ)さん(90)が手際よくまとめ、長女桂子(けいこ)さん(64)が干していった。2日ほど乾燥させ、かんぴょうに仕上げていく。
市内の生産農家は年々減少している。三王山周辺にはかつて30軒ほどあったが、現在は直井さんだけだという。直井さんは「今年の作業も順調。体が元気な限り、かんぴょう作りを続けたい」と話した。作業は9月初旬まで続く。