インターハイ出場校・選手紹介 なぎなた個人演技 福徳学院の衛藤真歩・坂口雅姫(3年)が九州王者として挑む

ペアを組んで3年目、今夏の全国高校総体は九州王者として出場するなぎなた個人演技の福徳学院の衛藤真歩・坂口雅姫。上位入賞がノルマとなる。衛藤は「九州で勝ったことでプレッシャーが大きくなったが、優勝を狙えるチャンスはある」と話し、坂口は「一つでも多く勝って、優勝までたどり着きたい」と意気込みを語った。

小学校低学年の頃からなぎなたを始めた2人は、異なるクラブチームに所属していたが顔見知りだった。高校入学を機に距離が縮まり、すぐにペアを組んだ。練習だけでなく、学校生活も一緒に行動して意思疎通はピッタリ。「お互いの考えていることは分かる」(衛藤)という。共に身長は152cmと小柄だが2mを越えるなぎなたを手足のように操り、正確な動作でしかけと応じを調和する。浦田木綿子監督は「互いの呼吸を意識するようになって格段にレベルが上がった。二人の雰囲気が演技に出るようになった」と明かす。

息の合った演技で九州王者となった

地元開催となった九州高校体育大会では、「今までで一番いい演技ができた」と坂口。初戦から決勝までの4試合で圧勝。全ての試合で5人の審判員全員が衛藤・坂口ペアの旗を上げた。浦田監督は「審判も会場も全ての人を魅了した」と称賛した。

昨年の全国高校総体は初戦敗退。「勝てると思っていたが、全国の実力は高いと実感した」(坂口)が、追いつけないレベルでもないと感じたという。「もう一度、全国の舞台に挑戦したい」と二人の思いは同じだった。2度目の全国高校総体に向けて1カ月余り。江藤は「打突部位を正確に打ち、手の握りや足の運びなど細かいところまで調整したい」と課題に取り組む。気・剣・体一致の技を目指し、修練する日を過ごす。

2度目の全国高校総体は優勝を目指す

(柚野真也)

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