東北南部が梅雨明け 過去最も早い 週末にかけて厳しい暑さ続く

 きょう29日(水)午前、仙台管区気象台は東北南部が梅雨明けしたとみられると発表した。平年に比べて25日、昨年に比べて17日早く、統計がある1951年以降で最も早かった。東北南部で、6月中に梅雨明けの発表があったのは初めてで、東・西日本の多くの地域と同様、記録的に早い梅雨明けとなった。

29日(水)午前11時20分ごろの山形市内の様子 提供=ウェザーマップ

 東北南部は6月15日(水)に梅雨入りの発表があったが、仙台など太平洋側の降水量は平年より少なくなった。一方、日本海側は27日(火)に新庄(山形)で日降水量が200ミリ近くに達するなど、6月としては記録的な大雨となった地点もあり、雨の降り方に地域差が大きかった。東北南部はこの先、雲の広がる日もあるが、天気の大きな崩れはない見込み。週末にかけては内陸を中心に厳しい暑さが続くため、今後も熱中症など健康管理に警戒が必要だ。

 なお、梅雨は季節現象であり、その入り明けは平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間がある。梅雨入り、梅雨明けともに速報値として一旦、発表されるが、春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討を秋に行い、その結果を確定値としている。

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