長崎国際大学内に「EV充電器」設置 県内大学で初、緊急時にも対応

学内で運用を始めたEV普通充電器=佐世保市、長崎国際大

 長崎県佐世保市ハウステンボス町の長崎国際大は、学内に電気自動車(EV)向けの普通充電器1基を設置し運用を始めた。県内の大学で初の試み。敷地内にある体育館が、佐世保市から地域の避難所に指定されており、緊急時のインフラ整備にも役立てる。
 エネチェンジ(東京)が提供するEV普通充電器。7年間にわたって月額利用料なしで使用できる。出力は最大6キロワット。約30分間の充電で20~30キロ走行できる。充電の際はスマホのアプリ「エネEV充電」のダウンロードが必要。充電料金は10分あたり55円で、24時間利用可能となっている。
 国連の持続可能な開発目標(SDGs)も推進。安東由喜雄学長は記者会見で「九州の大学でも珍しい試み。今後、電気自動車は急速に普及する。緊急時の(車載バッテーリーによる)電源供給にも価値がある」と語った。

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