「すまっち」基に政策理解 白鴎大で授業 投票率向上策を議論

各候補者の政策を学んだ後、若年層の投票率向上策を議論する学生たち=29日午前、小山市駅東通り2丁目

 7月10日投開票の参院選を前に、下野新聞ボートマッチ「Smatch(すまっち)」を活用した授業が29日、小山市の白鴎大で行われた。法学部の学生約40人が、栃木選挙区(改選数1)に立候補している6人の政策などについて理解を深めた。

 すまっちは、候補者に行ったアンケートと同じ質問にウェブ上で「賛成」「反対」などと回答すると、各候補者の考えとの一致度が分かる仕組み。同学部の児玉博昭(こだまひろあき)教授が担当する授業の一環で実施された。

 学生たちは今回の参院選で争点として挙がっている物価高や円安、安全保障政策に関して学んだ後、それぞれのスマートフォンを使ってすまっちを体験。自分の意見と候補者の回答を比べた。

 昨今の選挙では若年層の低投票率が課題となっている。グループに分かれて行われたディスカッションでは「投票所周辺に露店を出すなどしてラフな雰囲気を出せば友達とも行きやすい」「コンビニに投票所があったら便利」などの意見が出た。

 3年井口野恵(いぐちのえ)さん(20)は「選挙のポスターには顔写真よりも公約のことをもっと書いてもらえると投票先を考える際、参考になる」と話した。

 

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