岡山県に熱中症警戒アラート 高梁、岡山市など7地点で猛暑日

今年初の熱中症警戒アラートが発令される中、海で遊ぶ人々=玉野市の渋川海水浴場

 環境省と気象庁は30日、熱中症の危険性が極めて高くなるとして岡山県内に今年初めての「熱中症警戒アラート」を出した。

 気温や湿度、日差しの強さから算出する「暑さ指数」が、熱中症の重症者や死者が特に懸念される「33以上」で発表する。今回は玉野市が33となった。

 この日の県内の最高気温は、高梁市36.4度(平年29.2度)、岡山市中心部36.2度(29.3度)、玉野市35.4度(27.9度)を記録するなど16観測地点中7地点で猛暑日(35度以上)に。真庭市久世35.8度(28.7度)をはじめ、美作市、新見市中心部、同市千屋の4地点は6月の観測史上最高を更新した。

 県内の各消防によると、夕方までに30人が熱中症の疑いで救急搬送された。岡山市では90代女性が自宅で倒れているのが見つかり、重症という。

 岡山地方気象台は「2日まではおおむね晴れて暑くなる。3日以降は湿った空気が入り込んで雲が広がり、気温は平年並みに戻りそう」としている。

© 株式会社山陽新聞社