「陸自の主力ヘリコプターに」SUBARUが量産型初号機を納入 宇都宮

納入式であいさつする中村社長=30日午後、宇都宮市

 SUBARU(スバル)は30日、宇都宮市上横田町の航空宇宙カンパニー宇都宮製作所で、陸上自衛隊向け新多用途ヘリコプター「UH-2」の量産型初号機の納入式を行った。同社や防衛省などから関係者約100人が出席した。

 同社は2019年に試作機を陸自に納入した。改良を重ね、今年5月には量産型機のテスト飛行を実施した。2025年度までに26機を納入する予定。

 同機は米国ベル・ヘリコプター・テキストロン社と共同開発した民間向けの最新型ヘリコプター「SUBARU BELL 412EPX」を共通プラットフォームに、陸上自衛隊向けの仕様で開発した。同製作所で製造する。

 納入式で同社の中村知美(なかむらともみ)社長は「UH-2が陸上自衛隊の主力ヘリコプターとして活躍することを願う」とあいさつした。

 防衛省の山根寿一(やまねとしかず)陸上幕僚副長は人命救助活動などに触れ、「長年待ち望んだ装備品で、さまざまな場面での活躍が期待される」と述べた。

納入式でテープカットする出席者=30日午後、宇都宮市

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