豪雨4年 写真でたどる被災と復興 住民ら撮影、倉敷・真備で展示会

豪雨発生当時の様子などを捉えた写真が並ぶ会場

 西日本豪雨から4年を前に、甚大な被害を受けた倉敷市真備町地区で住民らが当時撮った写真などを並べた「水害伝承の展示会」が1日、同町箭田のマービーふれあいセンターで始まった。災害の記憶の風化を防ごうと、地区の住民や団体から募った写真約3千枚のうち約千枚を掲示している。4日まで。

 地域を挙げて災害の伝承に取り組もうと住民らでつくる実行委が企画。水に漬かった家々の光景で水害の恐ろしさが分かるとともに、被災した店舗が再開するまでの過程を時系列で捉えた写真もあり、住民が助け合って復興に向かう様子が伝わる。

 豪雨で自宅が全壊した同市、パート(67)は「豪雨のことを社会が忘れてきているように思う。普段から備えておく大切さを経験者として伝えていかないといけない」と話した。

 午前9時~午後5時(最終日は正午まで)。入場無料。

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