10日に投開票される参院選…。
広島選挙区では改選2議席に対して、過去最多の10人が立候補する中、あなたの周りの盛り上がりはいかがですか?
そんな中…。
「私は面白がりたい…だから、投票します」
「私は自分の意思を伝えたい…だから投票します」
「ぼくは、成人しました…だから投票します」
再び、心強い呼びかけが始まりました。
10日の投開票を前に…どうです?盛り上がり、感じられます?
街なかで選挙カーを見かけることはあるけれど、雰囲気が全体的に盛り上がっているかというと…。
選挙ポスターもはってあるし、いよいよだなという感じはします。
では、参院選の投票率をみていきましょう。前回2019年は全国48.8%、広島県では44.67%。近年は、半数をきっています。
年代別に見ると、前回2019年は20代30.96%、30代38.78%…。ちょっと低いのが印象です。
そんな中、著名人26人が投票を呼びかける動画が先日公開され、話題を呼んでいます。
これは、「VOICEPROJECT 投票はあなたの声」というもの。去年秋に続く、2回目の活動で、今回はアクター編とカルチャー編の2本あります。22日の公示日にYouTubeで公開されました。その一部をご覧下さい。
アクター編(敬称略)
(北村匠海・24歳)「これは広告でも政府の放送でもなく」
(長澤まさみ・35歳)「私たちが私たちの意志で作った映像です」
(ムロツヨシ・46歳)「私たちの投票への思いを話します」
(池田エライザ・26歳)「若者は関心がないって言われてるけど、関心がある若者も実はたくさんいて」
(鈴木福・18歳)「いっぱい考えて『こうしたい』って思ってるけど言えない人たちもいっぱいいるだろうし」
(松本まりか・37歳)「意見なんてない方がいいんじゃないかとか、あの…あっても、『言わない』っていう文化になっていくと、本当に大事なことみたいなことを話せない、風通しが良くない社会になっちゃうんじゃないかなっていう」
(高良健吾・34歳)「面倒くさいから行かないっていう人もいれば、たぶんその1票の重みが怖くて行かない人もやっぱいると思う」
(松重豊・59歳)「本当に誰に投票したらいいのかわからないっていうことだって、あると思うんですよね」
(伊藤英明・46歳)「ホント恥ずかしいんですけど、成人して、2・3度…」
(松本まりか・37歳)「逆にこれだけ若者の投票率が今少ないんだから、じゃあこれが増えた時に、日本社会って絶対変わると思うんですよね」
カルチャー編(敬称略)
(ryuchell・26歳)「これは広告でも政府の放送でもなく」
(綾小路翔・46歳)「俺たちが俺たちの意志で作った映像です」
(小泉今日子・56歳)「私たちの投票への思いを話します」
(般若・43歳)「20代の時とかは全く行かなかったですね。いや、もう他人ごとでしょって思ってました」
(綾小路翔・46歳)「行かないっていうことが、一つの自分の意思表示だ、みたいな」
(塚本晋也・62歳)「かえってその、投票する方が無責任じゃないか、っていう風に思ってたんですね」
アクター編、カルチャー編、幅広いですね…。皆さん、自分たちが選挙に行ってなかったということを話しているのもおもしろいですね。
選挙に行くこと自体がカッコ悪いんじゃないかという若い時の思いみたいなのが吐露されたみたいで、素の意見だなと思いました。
この企画はそもそも、映像プロデューサーの菅原直太さん、映像作家の関根光才さん、プロデューサーの大越毅彦さんの3人が発起人となって、日本の投票率の低さをどうにかできないか、と去年秋始まったものなんです。総選挙前に、14人の俳優やミュージシャンが投票を呼び掛ける動画が話題になりました。今回はその倍近くとなる26人が参加していて、前回と同じく、自分の意志で、ノーギャラでの出演だということです。
さらにパワーアップしているのは、今年は、この出演者たちそれぞれのさらに深い思いを聞くことができる「ソロバージョン」を見ることができます。いろんなジャンルの方が、自分の言葉で話しているのが印象的です。
そこで、発起人で映像プロデューサーの菅原直太さんと大越毅彦さんのお2人に、今回の狙いを聞いてきました。
VOICEPROJECT発起人 菅原直太さん
「ソロムービーに関しては、前回は3分30秒の1本しか基本的には作らなかったので。本当は実際には長く、30分とか1時間とかお話伺ったんですけど。本当に一部しか使えなかったので。今回はなるべく、それぞれ出演された方の言葉も多分、見る方も聞きたいだろうな、というのがありまして、ソロのものも作ろう、ということになりました」
VOICEPROJECT発起人 大越毅彦さん
「『#わたしも投票します』というテーマで、いろんなパ―ソナリティの方に、テーマについて、個々の視点で話してもらっている。結構それを聞いて、すごく面白いなと思って。Voicyさんも僕らと一緒に投票を盛り上げたいっていう意識は同じだったんで。とてもそれはいい巡り合わせだったなと思います」
Q今回、私も動画を見せていただいた中で、印象に強く残ったのが、「これまで投票に行ってなかったんだ」というのをハッキリおっしゃる方も…。
VOICEPROJECT発起人 大越毅彦さん
「等身大というか、やっぱり本当に行っていない若い方もいらっしゃるんで。そういうことをなかなか話してくれる人っていないんだろうなと思ったんですけど、はっきりそういうことを話してくれたので、すごくそれはありがたいというか、伝わりやすいんじゃないかな、という気がしました」
VOICEPROJECT発起人 菅原直太さん
「僕も20代とか30代前半ぐらい…正直、ほぼ、行ってなかったです。でも若い時ってあまり、選挙っていうか政治と何か自分の生活が、こう繋がっているというか、実はすごい密接なんだ、みたいなことっていうのを、意識するタイミングみたいなのがあまりないんじゃないかなと思うんですよね」
だからこそ、この著名人たちと一緒に若い世代に呼びかけたい…菅原さんはそう話します。
VOICEPROJECT発起人 菅原直太さん
「あくまでその興味を示す入り口として。別に僕ら、何かすごく深いことを、政治のことを掘り下げているわけでもありませんし、ただ『投票に行こう』って言ってるだけなので。投票に行くっていうことは、その次に、じゃあ誰に投票したらいいんだろうっていうことを考えざるを得ないわけで」
Q広島の方々にはどういう思いで投票に行って欲しいと思われますか?
VOICEPROJECT発起人 菅原直太さん
「データを見たら、本当に広島って投票率低いんですね、下から4番目ぐらいですか」
(2021年衆院選 広島52.13% 47都道府県中44位)
「あくまで個人的な気持ちなんですけれども、やっぱり原爆を落とされた、広島っていう場所。そして今の政治っていうのがあって、たぶん東京に住んでいる僕らよりも、より何かそういうことを本当だったら考えて、投票に行くような県民なのかなって、なんとなく僕は想像していたんですけど。なおかつ、今、総理は岸田さんなわけだから。ぜひ何か、投票に行ってる人はアレですけど、行ってない人も、もう1回考えてみて投票に行ってほしいと思いますね」
投票に行こう行こうと言われるだけでなく、今まで投票に行ってなかったけど、今回は行こうと思う、皆さんどうですかっていう問いかけの方が響く場合はありますね。
総理が広島にいるから、より政治に関心があるんじゃないかという言葉は、非常に重いなと思いました。広島の人間として。
皆さん、一人称でちゃんと「私は、行きます」と話しているのが印象的です。
VOICEPROJECTでは、この活動を今後も継続するために、現在クラウドファンディングで支援金を募っています。ぜひ、検索してみてください。
参院選の投開票日は7月10日です。
期日前投票所は、県内163カ所に設置されていて、午前8時半から午後8時まで。きょうでも行けます。あなたの一票を、投じてみてはいかがでしょう?