長崎県議会 新議長に中島廣義氏 副知事人事同意、閉会

中島廣義氏

 長崎県議会は1日の定例会最終本会議で、議長選を実施し、新議長に中島廣義議員(76)=東彼杵郡区、5期目=を選出した。平田研副知事(54)を再任する人事案は同意された。
 坂本智徳議長が提出していた辞職願が許可され、直ちに無記名投票の議長選を実施。45人が投票し、中島氏44票、堀江ひとみ議員(共産)1票だった。
 中島氏は県立川棚高波佐見分校中退。2004年に県議に初当選し、13年5月に議会運営委員長、15年5月に副議長に就いた。中島氏は就任会見で、九州新幹線長崎ルートの整備や石木ダム建設事業などを挙げ、「議会が一丸となって課題解決に取り組んでいく」と抱負を述べた。
 議長交代に伴い、委員会構成も変更。中島氏が委員を務めていた総務委、予算決算委、観光・IR・新幹線対策特別委に坂本氏がそのまま所属する。
 副知事に再任された平田氏は国土交通省出身で、4年前に中村法道前知事が起用した。本会議閉会後、報道陣の取材に応じた大石賢吾知事は、2月の知事選で公約に掲げていた女性副知事の登用について「断念したわけではない」と強調。「県政課題の状況に鑑みて(県政に精通した平田氏の)続投を判断した」と説明し、任期については「少なくとも本年度は続投していただく」とした。
 最終本会議では総額685億3300万円の本年度一般会計補正予算案など37議案を可決、承認、同意した。

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