ウクライナ支援への感謝を伝えるお茶会が3日、鎌倉市由比ガ浜のかいひん荘鎌倉で行われた。ウクライナ避難民のビクトリアさん(47)と息子のアルトゥーラさん(13)らが来場者をもてなし、謝意を示した。
ビクトリアさんら2人は、4月上旬に政府専用機で来日。茶道の師匠である西川勝さん(78)=同市=のつてで現在は市内で暮らし、最近はビクトリアさんがホテルでの仕事を見つけたという。アルトゥーラさんは約1カ月前から市立玉縄中学校(同市岡本)で勉学に励み、学校では翻訳アプリを使って級友らとコミュニケーションを取っているほか、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」で日本語を学んでいる。
この日は、9年ほど前から茶道を学ぶビクトリアさんが亭主を務め、お茶をたてたほか、アルトゥーラさんが和菓子や母国の家庭のお菓子を運ぶなどし、来場者をもてなした。参加者はビクトリアさんの点前に見入っていた。
お茶会後に取材に応じたビクトリアさんは「ウクライナの家族とは定期的に連絡を取っている。インターネットで母国のニュースを見ており(戦況を)心配している」と話した。