台風や集中豪雨備え救助訓練 赤磐署など3機関が連携確認

中州に取り残された人はヘリコプターでつり上げて救助

 台風や集中豪雨などの災害に備えようと、赤磐署は1日、岡山市東区瀬戸町弓削の吉井川河川敷で、岡山県警などと合同で救助訓練に臨んだ。

 「集中豪雨で吉井川が増水。家族1人が川に流され、通報した人も中州に取り残されている」という想定で、3機関の計約30人が参加した。

 オフロードバイクで駆け付けた県警機動隊員が情報を収集し、状況を無線で報告。これを受け、隊員らが潜水や救助ボートで現場に向かった。流された人に見立てた人形を引き上げて河川敷に動かし、同署員が懸命に心肺蘇生を施した。

 中州に取り残された人は、県警航空隊のヘリコプターでつり上げて助けた。今回の訓練は、災害時の協定に基づき、環太平洋大(同市東区)に警備本部を置いて実施された。

 赤磐署の難波康弘署長は「緊張感を持って対応し、お互いの連携が確認できた。自然災害はいつ起こるか分からない。訓練の教訓を各機関で共有し、いざという時に備えたい」と話した。

人に見立てた人形に心肺蘇生を施す赤磐署員

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