妙高産ブドウでワイン フロコン・ドゥ・ネージュ~雪のひとかけら 坂口新田で栽培 初の商品化

 妙高産ブドウを原料としたワインが初めて商品化された。ブドウ栽培地の標高は平均440メートルといい、商品名は「フロコン・ドゥ・ネージュ~雪のひとかけら」。岩の原葡萄園(上越市)が醸造した。

発売されたワイン

 ワイン用ブドウは妙高市坂口新田で2016年から、農事組合法人坂口げんき農場が栽培している。同園、県などの栽培指導や妙高市の支援を受けて拡大し、ブドウの木は約3000本。昨年、収量が過去最高の2・5トンとなった。
 商品化された赤ワインは、昨年産ブドウの3品種(マスカット・べーリーA、アルモ・ノワール、ビジュ・ノワール)を使って醸造された。
 妙高市地域のこし協力隊がブドウ栽培、ワイン醸造に関わった。
 発売日となった1日、赤倉観光リゾートのカフェでセレモニーが開かれた。同農場の後藤正直代表理事(68)は「苦労が報われた。妙高市の認知度アップに貢献できれば」とあいさつした。

あいさつする後藤代表理事

 ワインの特徴について、赤倉観光ホテルのソムリエは「フレッシュな果実感と親しみやすい味わい。余韻まで楽しめる」と話した。
 720ミリリットルで限定1200本。税込み2750円。妙高市内の9店で取り扱っている。問い合わせは同農場(電0255・77・2087)へ。

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