科学って不思議 児童が実験や工作 岡崎嘉平太記念館、吉備中央で塾

シャボン玉で遊ぶ児童たち

 実験や工作を通じて科学の面白さに触れる「わくわく科学塾」が6月30日、岡山県吉備中央町吉川のさんさん広場で開かれた。町内の児童約160人が気圧差でドラム缶がつぶれる実験やシャボン玉、スライム作りを楽しんだ。

 一般社団法人にいみ木のおもちゃの会(新見市)の藤本忠男代表(64)が講師を務めた。注目を集めたのはドラム缶の実験。少量の水が入った缶を火で熱して沸騰させ、密閉し、外から水をかけて冷やすと、中の水蒸気が水に戻り圧力が下がって大気圧で缶がつぶれ、子どもたちは大きな歓声を上げた。

 洗濯のりや接着剤などを使ったスライム作り、シャボン玉など5種類の体験ブースも用意。豊野小3年の女児(9)は「スライムがだんだん固まっていくのが不思議」と話した。

 科学塾は、日中友好に尽力した同町出身の名誉県民・岡崎嘉平太氏が科学技術の発展を願っていたことから、岡崎嘉平太記念館が2018年に始めた。

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