西日本豪雨から4年 一夜明け、空から「濁流が街を飲み込んでいる」 映像で振り返るあのとき何が…

西日本の広い範囲を襲い、県別では広島が最多となる151人が犠牲となった西日本豪雨災害から、4年を迎えます。

RCCが系列局の力を借りながら、総力取材した当時の映像。この災害を風化させないため…。まとめた3本の動画であの日を振り返ります。

豪雨に見舞われた2018年7月6日…。その翌日の朝、RCCのヘリは上空から、その被害の様子を捉えました。

~2018年7月7日一夜明けて~

RCC

(上空からの記者レポート)「広島市安芸区矢野東の上空です。道路に濁流が流れてきています。ご覧いただいているのは、川ではなく道路です。しかし、濁流が道路の上を勢いよく流れています」

RCC

「まだ、かなりこの瀬野川の支流の勢い、流れが強くなっています。完全に橋の上の柵もなぎ倒してしまっている状況です。住民の姿もみられます。手に大きな荷物、小脇に子どもを抱えながら、避難している住民の皆さんもうかがえます」

RCC

「呉市天応の上空です。土砂崩れで濁流がこの天応まで押し寄せました。完全に家が押しつぶされています。そして、消防隊員でしょうか。レスキューの方が、中を捜索しています。上流の道路なんですが、完全に寸断されています。そして濁流がまち一帯に広がって、まちを飲み込むような形になっています。手前が海なんですけれども、その海まで濁流が流れ込んでいます」

RCC

「東広島市八本松の上空です。無数に土砂崩れが起きている様子がうかがえます。国道2号線は、流れ込んできた土砂のために、車が立ち往生してしまっています」

RCC

「坂町小屋浦です。濁流に流されたんでしょうか。1階部分が流されて、2階がかろうじて残っているような状況です」

RCC

~2018年7月8日~

(記者)「坂町小屋浦です。ああ、ちょっと言葉を失いますね。土砂がいろいろなものにぶつかった感じや、車の逆さまになっているなど、いかにこの場所で、すごい勢いで土石流が落ちてきたというのかがわかります」

RCC

(記者)「この山沿いにあります熊野町川角地区のこちらの住宅地、家屋や車が完全に飲み込まれています」

RCC

~2018年7月8日~(記者)「広島市安芸区矢野東梅河団地の中でも、最も被害の大きかったと思われる場所です。私の背丈よりも大きな岩が何個も転がってきています」

RCC

7月7日の呉市広古新開の映像では、濁流に流され、橋が真っ二つに割れる様子が捉えられていました。

RCC

~2018年7月7日~(記者)「三原市本郷の上空に来ています。ご覧のように、川の水があふれて水浸しになっています」

RCC

沼田川は氾濫…。

RCC

(記者)「住宅にとり残された人がヘリコプターに救助されています」

RCC

~2018年7月8日~(記者)「福山市駅家町です。あちらにあったグラウンドが崩壊し、流れ込んだ土砂で、ため池が決壊して、下の住宅を直撃したということです」

RCC

下流の民家を直撃した土石流は、3歳の女の子の命を奪いました。

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