福井県おおい町議会が県内初の「通年議会」へ移行 突発的な課題に即応、会期は来年3月末まで

通年議会に移行する本年度会期を決めた会議=7月5日、福井県のおおい町役場

 年間を通じ議案審議を行う「通年議会」導入を決めていた福井県おおい町議会は7月5日、本議会を開き本年度の会期を同日からと決め、通年議会に移行した。会期は2023年3月31日までの270日間。

 通年議会は、議会活動の可能な会期について、定例会、臨時会などの区分を設けず通年開くもの。休会期間中は、議長の判断で必要に応じ本会議、委員会を開くことができ、災害などの突発的な行政課題に即応できるメリットがある。福井県内で通年議会が導入されるのはおおい町議会が初めて。

 通年議会の導入に向けた条例改正案を6月定例町議会本会議に提案、可決された。当初は9月定例会または、それまでに開く臨時会からの運用を予定していた。しかし、町議会の各委員会活動などを迅速に進めるため、日程を前倒しした。

 これまで定例会が開かれてきた3、6、9、12月は集中審議期間とし、議案などの集中審議や一般質問などを行う。8月30日から予定している集中審議期間「9月定例会議」までは休会することも決めた。

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