2018年当時のリポート
「土砂崩れで濁流がこの天応まで押しよせていました。そして濁流が、まちを飲み込んでいます」
関連死を含め県内で151人が亡くなった西日本豪雨からきょう6日で4年。
広島県内の市町で最も多い29人が犠牲となった呉市では、犠牲者の追悼行事がありました。呉市役所のホールに設けられた献花台では、行政の関係者や被災地の住民などが花を手向けていました。
献花した人
「二度と災害が起きないようにということで、お誓い申し上げました。自主防災活動をずっと地域の皆さんとやっていこうと」
被災で父を亡くす
「(父には)『4年もたってしまったね』と話をした」
「『他人事に考えないで』という思いを伝えていかければいけないな」
「おはようございます。きょうは何の日か知ってますか、皆さん」
呉市安浦町にある安浦小学校です。4年前の豪雨災害では小学校の近くにある川が氾濫して校内に土砂が流れ込み、およそ1か月半のあいだ、授業ができませんでした。
安浦小学校の先生
「(周辺で)4人が亡くなった 大きな災害がありました」「目を閉じるだけでいいですからね」「黙とう」
1年生のクラスでは、先生が、自分たちの学校がどんな被害を受けたかを話して聞かせました。
児童
「泥だらけで、びっくりしました」
「校長先生がいるところが グチャグチャでビックリした」
給食の時間には実際に非常食を食べ、避難所などで提供される食について考えました。
「ぶち、うまい」
「そのまま、食べれるから凄いなと思いました」
「防災っていろんなことをやるんだなって思った」
西日本豪雨から4年。被災地では復興が進む一方で、近年、大雨の災害が頻発する中、住民が「事前に身を守る行動をとる意識」をいかに高めていけるかなどが課題となっています。