自民党の安倍晋三元首相は6日、横浜市内の2カ所で参院選神奈川選挙区に出馬している党公認候補の応援演説に立った。
たまプラーザ駅前での演説では、憲法への自衛隊明記に関し「命を懸けて国民生活を守る自衛隊を憲法に明記し、違憲論争に終止符を打とうではないか」と訴えた。
「明治憲法は欽定(きんてい)憲法で、現行憲法は占領軍が作った。国民の参加で私たちの憲法に変えていく大きなチャンスを迎えている」とも述べ、憲法論議を前進させるべきだと主張した。
北大西洋条約機構(NATO)加盟国が掲げる国内総生産(GDP)比2%の国防費確保を「世界のスタンダードになっている」と指摘。ウクライナ危機を踏まえ「経済規模に応じて国を守る責任を果たしてこそ、強固な日米同盟の維持につながる」と訴えた。