炎天下 車内放置された子ども救え 赤磐で県遊技業組合支部など訓練

車内に放置された子どもの救助訓練に臨む消防隊員ら

 真夏の炎天下で、車内に放置された子どもを救助する訓練(岡山県遊技業協同組合赤磐支部主催)が7日、赤磐市熊崎のパチンコ店駐車場であり、店舗や警察、消防が救命に向けた連携手順を確認した。

 従業員が駐車場を見回り中、施錠された車の後部座席で意識を失った幼い男児を見つけ、110番と119番したとの想定。同支部や赤磐署、市消防本部から計25人が参加した。

 駆け付けた警察官が窓越しに「大丈夫か」と呼び掛けるも反応がなく、運転席側の窓ガラスを警棒で割ってドアを開けた。男児に見立てた人形を運び出し、従業員と協力してAED(自動体外式除細動器)などで心肺蘇生に当たり、到着した消防隊員に引き継いだ。

 同支部の関係者は訓練後、実際に車の窓ガラスを割ったり、AEDの使い方を体験したりして、緊急時の対処法を学んだ。

 三井浩一支部長は「全国では毎年痛ましい事故が起きている。客への注意喚起や定期的な駐車場の巡回を徹底したい」と話した。

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