島原農が開幕戦制す 土壇場で同点、延長サヨナラ 第104回全国高校野球長崎大会 第1日

【1回戦、猶興館―島原農】10回裏島原農1死二塁、森川のサヨナラ打で草野が生還しガッツポーズ=県営ビッグNスタジアム

 土壇場で追いつき、延長の末にサヨナラ勝ちした島原農。互いに硬さが出た開幕戦を制した。皆良田監督は「野球は最後まで分からない。諦めなかった子どもたちが頑張った結果が表れた」と笑顔を見せた。
 2点を追う九回1死から石橋、宮田が連続安打で出塁。次打者の三ゴロで万事休すと思われたが、併殺を免れて2死二、三塁となり、堀島が直球を狙い打ちして左前へ同点打を放った。十回に試合を決めたのは、投げても堀島からマウンドを託されていた森川。1死二塁で打席に立ち「塁上の草野を絶対ホームに返してやろう」と4球目を三遊間へ。草野が頭から生還した瞬間、ベンチ全員が喜びを爆発させた。
 次は昨秋とNHK杯県大会の王者で第1シードの海星に挑む。主将の草野は「きょうみたいな諦めない野球を忘れず、最後まで食らいつきたい」と力を込めた。


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