知事「第7波の入り口」栃木県内285人感染 新型コロナ

定例記者会見で感染対策の徹底を呼びかける福田知事=8日午後、県庁

 福田富一(ふくだとみかず)知事は8日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染者数が増加している現状について「第7波の入り口」との認識を示した。オミクロン株の派生型「BA・5」への置き換わりが進めば、さらに感染が広がる恐れが高いとして、現在「レベル1(維持すべきレベル)」としている警戒度レベルの引き上げを検討する考えも明らかにした。

 県内では同日、計285人の感染が確認された。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は7日現在で61.6人となり、1週間前から倍増。ワクチンの3回目接種率が4~5割台にとどまる30代以下で、感染者数の増加が特に目立つ。

 感染拡大傾向時に行う無症状者への無料検査と臨時医療施設の運営を6月末で休止したが、これらの再開も検討するとした。

 8日の新規感染者は10歳未満~90歳以上の男女。入院者56人、宿泊療養者194人、自宅療養者(療養先調整中含む)1459人、重症者0人。

 【8日の市町別感染者数】宇都宮市83人、足利市29人、那須塩原市25人、小山市24人、下野市18人、佐野市16人、栃木市15人、鹿沼市14人、大田原市10人、さくら市9人、真岡市8人、日光市7人、矢板市、壬生町、茂木町各3人、那須烏山市、野木町、芳賀町、市貝町各2人、上三川町、高根沢町、那須町、益子町、那珂川町各1人、県外5人

県内の新型コロナウイルス感染者数(8日発表)

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