参院選10日投票 長崎選挙区 銃撃受け遊説中止相次ぐ

 第26回参院選は10日、投開票される。長崎選挙区(改選数1)は過去最多タイの6人が立候補。物価高対策、安全保障政策などを巡り舌戦を展開しているが、安倍晋三元首相が銃撃された8日は遊説を中止する陣営が相次いだ。
 立候補しているのは届け出順にいずれも新人で、自民の元県議山本啓介氏(47)=公明推薦=、日本維新の会の元県議秘書山田真美氏(50)、NHK党のアルバイト大熊和人氏(52)、共産の党県委員会常任委員安江綾子氏(45)、立憲民主の会社役員白川鮎美氏(42)=社民推薦=、政治団体「参政党」の通訳業尾方綾子氏(47)。
 長崎選挙区は定数2で、2013年に旧民主現職が自民新人に敗れて以降、自民が2議席を独占している。今期限りで引退する自民現職、金子原二郎農相の後継として出馬した山本氏が議席を死守するのか、野党などが奪取するのかが焦点。投票率も前回は45.46%と過去最低を記録しており、その行方が注目される。
 投票は841カ所で行われ、うち五島、西海両市と北松小値賀町の一部計11カ所は9日に繰り上げ投票が実施される。他の830カ所は10日午前7時から午後8時(一部地域は時間短縮)まで投票できる。
 県選管によると、県内の有権者数は先月21日時点で111万2435人(男51万6716、女59万5719)。


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