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えびの市のえびの高原を中心に、本県と鹿児島県の環霧島地域(5市2町)の観光振興を目指す「一般社団法人霧島コネクト」(同市)が設立され、本格始動した。本年度は同市や鹿児島県霧島市、両市の観光団体などと連携し新たな体験型ツアーを造成、実施する計画。霧島コネクトが起点となって官民のネットワークをつなげ、同地域の自然や文化の魅力を生かした観光商品開発やブランド力の向上を図る。
代表理事を務めるのは、設立発起人で「足湯の駅えびの高原」ゼネラルマネジャーの笠島一郎さん(48)。このほか、アクティビティーやブランディングなどの担当理事3人を置く。
本年度は観光庁の助成事業で二つの新規ツアーを造成する。霧島神宮(霧島市)からえびの高原まで電動アシスト付きスポーツ自転車(Eバイク)で巡る自然体験や、同高原の池巡りや火山湖でのボート体験などを提供する計画。今後はモニターツアーを実施し、年度内の開始を見込む。自然体験活動の専門知識を持つガイドの養成にも取り組む。
霧島コネクトは昨年11月に設立し、事業の内容や推進態勢が固まったため、今月7日に設立発表会・事業説明会をえびの市内で開催。同市や霧島市、観光関係者ら約30人が参加した。
笠島代表理事は「ツアーなどコンテンツの造成や磨き上げ、人材育成を進め、霧島地域でしか味わえない景観や体験を提供していく。新たな魅力を再構築し、日本を代表する観光地にしたい」と述べた。