「思ったよりハードル低かった」 車いす利用者がイルカと海水浴 長崎県壱岐

補助を受けながらイルカと一緒に泳ぐ参加者=壱岐市勝本町 壱岐イルカパーク&リゾート

 長崎県壱岐市勝本町の壱岐イルカパーク&リゾートで、車いすの人を対象にしたドルフィンスイムのデモンストレーションがあった。
 同施設を運営するイキ・パーク・マネジメント(高田佳岳代表取締役)と、鹿児島県の奄美大島で、マリンレジャーなどを手がける一般社団法人「ゼログラヴィティ」(河本雄太理事)が2021年12月、パートナーシップを締結。両団体が目指す「誰にとっても海での遊びや学びが日常になる世界」に向けた取り組みとして、6月23日に開かれた。
 参加者3人は、両団体のスタッフの介助で海の中へ。時折近づいてくるイルカに驚いたり、歓声を上げたりしながら楽しんだ。このうち、沖縄県糸満市の三代達也さん(33)は、車いすで世界一周をした“車いすトラベラー”。三代さんは「イルカと泳げるとは思っていなかった。(車いすの障害者にとって)思ったよりハードルが低かった」と話した。
 同施設では、車いすのまま出入りのできるシャワー室などの整備をするなど、障害者の受け入れ準備を進めている。

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