早島ゆかり140人 絵画や工芸 初のアートフェスタ

鶴崎神社が手掛けたイ草製の大型飾り

 岡山県早島町ゆかりの芸術愛好家らの作品を集めた「はやしまアートフェスタ2022」(実行委主催)が、山陽文化会館(同町早島)で開かれている。多彩な分野で活動するプロアマの力作がそろい、会場を彩っている。14日まで。

 作家同士の交流や地域の文化振興につなげようと、町内の芸術家らが初めて企画。絵画、工芸、書道、写真、彫刻の5部門に町民や出身者ら140人から223点が寄せられた。

 町内の風景を捉えた絵画や同町伝統のイ草産業を題材にした写真といった早島らしい作品をはじめ、力強くしたためられた書、デザインに工夫した陶芸など幅広いアートが集まった。町内の施設を利用する障害者の作品や、地元の鶴崎神社(同所)がイ草で手掛けた今年のえと・トラの大型飾りも目を引く。

 早島町の団体職員女性(36)は「繊細だったりダイナミックだったりと、個性が光っていますね」と見入っていた。

 実行委員長の洋画家直原清美さん=同町=は「早島の良いところが凝縮されたような展覧会。隠れた才能を掘り起こす機会にもなれば」と話している。

 午前10時~午後5時(最終日は正午まで)。問い合わせは実行委事務局の関西書芸院(086―482―2421)。

早島町ゆかりの芸術愛好家らの作品が並ぶ会場

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