新型コロナ「BA・4」栃木県内で初確認 宇都宮の施設でクラスター 11日発表

県内の新型コロナウイルス感染者数(11日発表分)

 栃木県は11日、新型コロナウイルスのオミクロン株の派生型「BA・4」の感染者が県内で初確認されたと発表した。県と宇都宮市が同日発表した新規感染者数は計230人で、前週の同じ曜日から倍増した。

 県によると、7日に80歳以上の男性1人が自宅で死亡後に感染が判明し、県内の死者は計279人となった。宇都宮市内の高齢者施設でクラスター(感染者集団)が発生し、職員2人と入所者8人が感染した。

 BA・4は6月22~28日の週の新規感染者のうち1人確認された。症状は軽症という。既に確認されている「BA・5」の感染者の割合は4割を超え、置き換わりを背景に感染再拡大が進んでいる。

 11日発表の新規感染者は10歳未満~90歳以上の男女。県内の累計感染者数は9万6528人となった。

 入院者57人、宿泊療養者247人、自宅療養者(療養先調整中含む)1939人、重症者0人。

 【11日の市町別感染者数】  宇都宮市110人、足利市18人、佐野市15人、下野市11人、栃木市10人、小山市、鹿沼市、真岡市各7人、那須塩原市、日光市、上三川町各6人、芳賀町5人、壬生町4人、矢板市3人、大田原市2人、さくら市、高根沢町、那須町、野木町、茂木町、市貝町各1人、県外7人

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