ブレーブスがマイナー3選手を放出 ドラフト指名権とのトレード

日本時間7月12日、ブレーブスはマイナー3選手とのトレードでロイヤルズから2022年ドラフト全体35位の指名権を獲得したことを発表した。この指名権はロイヤルズが持っていた戦力均衡ラウンドAでの指名権であり、これはトレード可能。戦力均衡ラウンドの指名権がトレードされたのは今年2度目であり、4月にはタイガースがオースティン・メドーズを獲得したトレードでレイズが戦力均衡ラウンドB(全体72位)の指名権を手に入れている。

ブレーブスが放出したのはドリュー・ウォーターズ、アンドリュー・ホフマン、C・J・アレクサンダーの3選手。ウォーターズは「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで1位の評価を受けていた有望株であり、2017年ドラフト2巡目指名でブレーブスに入団した。パワーとスピードを兼ね備えた外野手として大きな期待を背負っていたが、粗い打撃がなかなか改善されず、昨季はAAA級で打率.240、11本塁打、37打点、28盗塁、OPS.710と低調なパフォーマンス。今季もここまでAAA級で49試合に出場して打率.246、5本塁打、16打点、5盗塁、OPS.698と伸び悩みが続いている。

ホフマンは昨年のドラフト12巡目指名でブレーブスに入団。プロ2年目の今季はA+級で15試合に先発して80イニングを投げ、7勝2敗、防御率2.36、90奪三振の好成績を残している。アレクサンダーは2018年ドラフト20巡目指名でブレーブスに入団。今季はAA級で68試合に出場して打率.258、15本塁打、43打点、13盗塁、OPS.759と急成長を遂げている。ロイヤルズは全体35位のドラフト指名権を手放すことで、伸び悩みの続くトップ・プロスペクト1人とマイナーで結果を残している選手2人を獲得した形だ。

なお、全体35位の指名権には220万ドルのスロット・バリューが付与されている。これによってブレーブスのプール・マネーは総額1020万ドルへ増加し、これは30球団中10番目に多い金額となっている。

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