愛嬌ある動物描いたバッグ、封筒好評 理美容室で販売 諫早の山本さんデザイン 「にわとり」「てんとうむし」…

「癒やされる」と人気のオリジナルデザインのバッグや封筒

 おにぎりのような形の「にわとり」、とぼけた表情の「てんとうむし」-。長崎県諫早市の理美容室で販売している帆布バッグや封筒に描かれた動物などの絵が素朴でかわいいと、来店者らの間で話題となっている。
 動物は、どれも足が少し短く、愛嬌(あいきょう)のある表情。独特なタッチで描いているのは、同市小野町の「サロンドペルル&ばば」の理美容師、山本純子さん(49)の長女で、知的障害がある玲佳さん(20)。
 始まりは玲佳さんが中学生の時に夏休みの宿題で描いたカバの絵。昨年春、山本さんはランチバッグに加工し、常連客に披露すると「癒やされる」と評判になった。店の事務用封筒などにも印刷すると「お金を包む時などに使いやすい」「会話のきっかけになる」と好評。「皆さんに喜んでもらえるなら店に置いてもいいかな」。少しずつレパートリーを増やし、今では約80種類がそろう。
 玲佳さんがゆとりを持って描けるよう、製作は1週間に1~2時間ほど。素材デザインの中から玲佳さんが選び、独自の感性を生かし「かわいく」描写。パソコンで絵を組み合わせ、作品として仕上げる。山本さんは「毎回おもしろい絵を描くので、どんな顔の作品になるのかいつも楽しみ。娘の目にはこう見えているのかという驚きもあり、ワクワクする」と話す。
 長形5号(縦205ミリ、横90ミリ)の封筒やぽち袋、バッグの他、ペンケースや缶バッジなどもある。販売は封筒1枚5円、バッグは1400円から。好きなデザインで注文もできる。問い合わせは同店(電0957.22.3143)。


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