スーパーで購入の刺身にアニサキス 保健所が生食用魚介類の調理販売禁止を命令 広島市

広島市は、市内のスーパーで購入した刺身を食べた1人が激しい腹痛を訴え、アニサキスが摘出されたと発表した。

RCC

9日に広島市東区のスーパーで購入した刺身を食べた2人のうち1人が、翌日の未明に激しい上部腹痛を訴え、12日に受診した医療機関でアニサキスが摘出されたということです。

広島市保健所は、アニサキスによる食中毒と判断し、スーパーに対して、生食用魚介類の調理と販売の禁止を命令しました。

アニサキスは海の魚介類の寄生虫で、人の体内では胃壁や腸壁に侵入し、腹痛などの症状を引き起こします。

広島市などは、魚介類を刺身などに加工する際は、アニサキスが寄生していないか目視で確認し、取り除くよう呼びかけています。

※アニサキスの画像は広島市提供

【予防のポイント 広島市ホームページより】

●アニサキスは酢や醤油、塩、わさびでは死にません。しめ鯖などの加工品も刺身と同様に注意が必要です。
●加熱により死滅します。筋肉の内部まで入り込んでいる場合があるため、中心部まで十分に加熱しましょう。
●冷凍により死滅します。-20℃で24時間以上を目安に内部までしっかり冷凍しましょう。
●アニサキスは通常魚の内臓に寄生していますが、魚が死に鮮度が落ちると内臓から筋肉に移動します。筋肉に移動したアニサキスは発見が難しくなるため、早めに内臓を除去しましょう。
●内臓にアニサキスが寄生していた場合は、生食やしめ鯖への加工は止めましょう。
●魚介類を刺身等に加工する際は、アニサキスが寄生していないか目視で確認し、取り除きましょう。

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