ナシやブドウといった果樹に被害を与えるカメムシが大量発生しているとして、広島県は「注意報」を発表しました。
広島県は、県内5か所にカメムシをおびき寄せる仕掛けを設置して発生状況を調べています。
このうち、福山市神辺町では、5月以降に捕らえたカメムシが平年の3倍に上りました。また、東広島市安芸津町や世羅町でも平年を大幅に上回っていて、これらの3か所は過去10年で最も多いということです。
さらに、庄原市でも平年より多かったことから、県は、全域に「カメムシ注意報」を発表し、果物を生産している農家などに薬剤などで適切な防除をするよう呼びかけています。
県内に「カメムシ注意報」が発表されるのは2年ぶりです。
「カメムシ注意報」は、山口・岡山・鳥取でも発表されていて、県農業技術課は、「このところ雨が少なかったことから、数が多くなっていると考えられる」としています。