8月9日の長崎原爆の日を前に、長崎市は13日、松山町の平和公園にある平和祈念像を清掃した。作業員は、色が落ちないよう注意しながら1年間の汚れを丁寧に落とした。
市から委託を受けた業者が朝から献花と黙とうをして、作業を開始。高圧洗浄機で汚れを浮かせモップやタオルで拭き上げた。水約1.5トンを使用し、鳥のふんなどを取り除いた。
作業責任者の吉田駿さん(30)は「ウクライナ侵攻や安倍晋三元首相の銃撃事件など、被爆地・長崎の人間としていたたまれない。暴力のない平和な社会になればという気持ちを込めて清掃した」と話した。
平和祈念像は南島原市出身の彫刻家・故北村西望氏が制作し、1955年8月に完成。青銅製で、台座を含めた高さは13.6メートル。
平和祈念像 丁寧に拭き上げ 長崎市、式典前に清掃
- Published
- 2022/07/14 12:30 (JST)
- Updated
- 2022/07/15 12:41 (JST)
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