聴覚障害者がスポーツで競う4年に1度の世界大会「第24回夏季デフリンピック」で日本選手団の主将を務め、競泳男子で7個のメダルを獲得した平塚市在住の茨隆太郎さん(28)が12日、平塚市役所を訪れ、落合克宏市長に報告した。
今大会はブラジルで2021年に開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響で22年5月に延期。4大会連続のメダルが懸かっていた茨さんは「練習期間が延びた」とプラス思考で備え、200メートル自由形や400メートル個人メドレーなどで金4個、銀3個を獲得した。
ただ大会中に選手間で感染が広まり、日本選手団は安全を最優先に考え途中で試合出場辞退を余儀なくされた。手話を交えながら茨さんは「メダルを取れたことはうれしいけど、ブラジルまで来て出られなかった選手もいるので複雑な気持ちもある」と振り返る。