個別株、ETF、投資信託…FIREを目指すなら何に投資すべきなのか

FIREを目指したいけれど、何に投資すればいいかわからない、という方も多いのではないでしょうか?

そこで、ブログ「アラサーdeリタイア」の管理人・ちー( @chii_life )氏の著書『ゆるFIRE 億万長者になりたいわけじゃない私たちの投資生活』(かんき出版)より、一部を抜粋・編集してFIREを目指すための投資方法について解説します。


何に投資する?わたしは株式一択

さて、いざ投資をしようと思って最初につまずくポイントとして、何を買えばいいのかわからないという人は多いと思います。わたしも最初、そうでしたから。

わたしが投資を始めたころは、あまり情報がなかったので、その少ない情報をもとに危険な買い方をしてしまいましたが、今はたくさんの有益な情報があふれていますよね。しかし、情報が多いゆえにどれを参考にしたらいいのかわからない……という状態に陥ってしまっているケースも少なくないはずです。

まず、投資と一口に言ってもさまざまな投資先があります。株式や債券※、不動産、金やプラチナなどのコモディティなどなど。

ただ、今回は株式だけに限定したいと思います。

図の通り、長期的に見て一番成長しているのが株式ですし、わたしも株式だけで資産をつくってきたからです。

※債券:国や地方公共団体、企業などが、投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券。

個別株?ETF?投資信託?何を買うべきなの!?

いざ、株式に投資!……といきたいところですが、株式にもいろいろな種類が存在します。大きく分けると個別株、ETF、投資信託の3つです。

個別株とはトヨタ、アップルなど株式市場に上場している企業単独の株のこと。ETFや投資信託は、そういった個別株を集めて、パックにした商品のことです。

ETFや投資信託には、株式以外の商品(債券やREIT※など)が入っているものもあるし、株式以外の商品だけで構成されているものもあります。組み合わせ次第で無限に商品がつくれるので、種類は1万以上と、とんでもない数が存在しています。

わたしは投資を始めた直後は日本の個別株を買っていましたが、その理由は主に当時はそれが主流だったからです。そのため今でも個別株を多く保有していますが、これから資産運用を始める方に個別株、ETF、投資信託のどれをおすすめするかと言えば、断然、投資信託です。理由は、今は投資信託がめちゃくちゃ優秀だから
※REIT:リート。投資家から集めた資金で不動産への投資を行い、その賃料収入や売却益を投資家に分配する商品。不動産投資信託。

わたしも個別株から投資信託の自動積立に移行中!

わたしも数年前から個別株への投資をやめ、ほぼ投資信託の積み立て※に移行しています。というのも、ここ数年でインデックス型(このあと説明します!)の投資信託の手数料が劇的に安くなり、しかも自動で積み立てができる機能(ほったらかしにできる、ということです!)まで備わっているからです。

わたしの15年以上の投資歴の中でわかったことは2つ。

「株取引は心理戦である」「資金は多ければ多いほど有利」ということです。

つまり、経験も少なく資金も少ない個人投資家が、経験豊富で資金も潤沢な機関投資家に勝てるはずがないんですよね。

実際に、「投資は9割が負ける」と言いますが、利益の9割を機関投資家が持っていき、残りの1割を個人投資家が奪い合っている、という体感があります。

個人で個別株の取引をするのはかなりハードルが高いのです。

※ 積み立て:たとえば、1回で12万円分の投資をするのではなく、月1万円の投資を12 カ月続けて12万円投資していくこと。

インデックス型の投資信託って何?

ところで、この「インデックス型」とはなんぞやと言いますと、世界的に有名な経済指標(NYダウ、S&P500、日経平均など)に価格が連動するようにつくられた投資信託のことです。

インデックス型と対になるのが、「アクティブ型」。こちらは市場平均以上のリターンを目指して、ファンドマネージャーと呼ばれる人たちが銘柄を選定しています。

アクティブ型は人の手がかかっている分、手数料が高くなってしまうわけですが、データを見ると、インデックス型に比べて決して好成績とは言えないようです。

であれば、わざわざ手数料の高いアクティブ型を選ぶ必要はありませんよね!

ということで、わたしはインデックス型をメインにしているのです。

基本は米国株など成長が見込める国に投資しよう

インデックス型投資信託の自動積み立てがいかに優秀かということはわかっていただけたかと思いますが、そのインデックス投資にもまたまたたくさんの選択肢があるんです。そのため、ここでも何を選んだらいいのかわからなくなってしまう方が多いと思います。

ただ、わたしも何を買えば一番いいのかなんてわかりません。

当然ですが、未来のことなんてわかりませんからね。

しかし、基本は先進国でありながら今後も成長が見込めるであろう米国を中心としたポートフォリオ※にすることがおすすめです。

もちろん本当に米国がこれからも成長するかなんて誰にもわからないわけですが、可能性が高いという点で、現状、一番に候補に上がるのではないでしょうか。

もしも米国一択にするのは不安だという方には、全世界にまんべんなく投資ができるタイプの投資信託がベストです。

※ポートフォリオ:持っている金融商品の組み合わせのこと。

著者 アラサーdeリタイア管理人 ちー

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