木更津総合戦が雨でノーゲーム…船橋芝山「9回まで戦いたい」/高校野球千葉大会

木更津総合戦が雨でノーゲーム…船橋芝山「9回まで戦いたい」/高校野球千葉大会

 高校野球千葉県大会は15日、7日目を迎えた。 

 チバテレ+プラスはゼットエーボールパーク(千葉県市原市)を訪れ、第1試合の 船橋芝山 対 木更津総合(Aシード)を取材した。

 試合開始後にだんだんと雨が強くなる中、木更津総合は1回裏に1点を先制。 船橋芝山は普段であれば取れるようなゴロも、雨ですべり、取りこぼす場面も…。

 その後も木更津総合が2回裏に大量に追加得点を重ねた局面、開始約30分頃に 降雨のため試合が中断。そのままノーゲームとなった。

 試合後、船橋芝山のもとに訪れると…

 1番・吉田 勇希選手は、「今日は点を取られたので、明日は最少失点でいきたい」と話す。

 初戦、流山南戦(13日)では、1点を先取し迎えた3回に4番・伊藤 慶規選手がスリーランホームランを放ち、5-1で勝利。 

 これまで出場してきた大会は“大事なところで勝ててこなかった”ことが多かったというが、今夏の大会は好スタートを切った。


 15日、Aシード・木更津総合との戦いは順延になったが…

坂井 大和主将

「また一からなので、もう一度気持ち入れ替えて次は先手先手でいきたいです」
 

4番・伊藤 慶規選手

「活躍した姿をみせたいと思います。相手は強豪だが、自分たちがやることは変わらないので、しっかりやりたいです」

 部員数29人のうち、3年生は10人。スタンドで応援する人の数も部員の数も、木更津総合と比べてみると決して多い人数とは言えないが、16日の試合は15日よりも、少しでも良い結果を残したいとしている。

吉川 勝幸監督

「ノーゲームとなってしまいましたが、彼らの経験値が増えるから良かったです」

「今日は思ったより出来たこと、出来なかったことがある。例えば、内野の守備は微妙でしたが、外野の守備は上手くできていたと思う。今日少し相手の試合を見れたことでああいう風に野球やるんだと、参考に明日に活かせればいいなと思います」

 相手はAシードの強豪・木更津総合。

 最後に選手たちに目標を聞くと、「9回まで試合をやりたいです」と前のめりに答えた。

■ 緊張する保護者…「最後まで見守る」

 雨の中、スタンドに並ぶ保護者たちの姿。 

 「相手が強いので、精一杯頑張ってくれたら」などと話しながら試合を見守った。 

 家族全員揃って応援に来たり、おじいちゃんまで駆け付けたりと、様々だ。

伊藤 慶規選手の母親

「3年生のレギュラーは4人なんですが、大会に出ていない選手も一緒にこの3年間を乗り越えてきました。今日の試合も前回の試合も含めてですけど、本当にみんなでやってきたチームだなと思っています」

「私自身も、練習試合は県内各地飛び回って見に行っていました。ノーゲームになってしまいましたが、子どもの応援がまた明日も出来るのでそれは嬉しい。明日は仕切り直してベストコンディションで、頑張ってほしいです」

伊藤 慶規選手の父親

「県立高校なのでバス移動とかもなく、自転車で練習試合にいっていた。親としては心配していた部分もあったので大きな事故なく今日を迎えられて良かった」

吉田 勇希選手の母親

「ずっと試合をやっている姿をみたいなと思います。本当にドキドキ。きっと、子どもたちよりも保護者の方がドキドキしています」

「小学校の頃からやっていた野球、大好きなまま終わってほしいですね。とにかく悔いのないように頑張ってほしいです。最後まで見守ります」

吉田 勇希選手の父親

「家族揃って応援できることは幸せなことですね。本人が頑張ってきたから、最後まで諦めずに頑張ってほしいです」

 また、吉田優希選手の姉・海帆さん(大学4年)は、弟たちの応援のために、メガホンを手作りした。

吉田優希選手の姉・海帆さん

「3年生全員分、それぞれの名前を入れて作りました。船橋芝山にはマネージャーがいないので、他の学校と違って、こういうものを作ってくれる人がいないんじゃないかなって…野球を楽しんでくれればいいなと思います」

 木更津総合のピッチャーの動画を見て勉強していたという弟。家では姉がメガホンを制作している姿を見て、喜んでくれていたという。  

 チームの保護者も、「本当にうれしい」「試合に出る人・出られれない人関係なく、みんなでひとまとまりする感じになれる」と絶賛だった。

 チームも保護者も“心をひとつに”。 

 15日にノーゲームとなった3回戦・船橋芝山 対 木更津総合は、16日、ゼットエーボールパークの第3試合に行われます。

© 千葉テレビ放送株式会社