川崎市川崎区の東扇島東公園に大型バスが1年以上放置されている問題で、市は15日、行政代執行により22日にバスを撤去すると発表した。
市港湾局によると、行政代執行は4例目。市は行政代執行法に基づき、バス所有者に撤去を求める戒告書を今月1日付けで出していた。しかし期限の14日までに撤去されず、同法の規定に基づく執行を決めた。
同局によると、バスは昨年6月1日から止められており、普通車6台分の駐車スペースが使えない状態が続く。今月15日現在で駐車料金約66万円が未払いとなっている。車両には落書き、窓ガラス損壊もあり、景観と治安の悪化も懸念される。
市側は所有者に、文書で5回、電話で約10回、4回の訪問で撤去を求めた。市によると、所有者側は「市の管理の問題。バスを直せば動かす」との趣旨の主張を続けているという。
市港湾局は、所有者に「行政代執行の費用を請求し、車両の引き取りを求めていく」としている。