【教えてサーカス よう太が聞く】テント内はどうして涼しいの?

宮内良さん

 暑い日が続いているが、大きなテント内は意外と涼しい。どうやっているの。

 赤テントは高さが約20メートル、広さが約1800平方メートルある。これだけの空間を冷やすのは通常のエアコンでは難しく、特別注文した大型エアコンを9台使用している。

 会場の外に設置しており、1台につき直径約30センチの管4本でテント内とつなぎ、冷気を送り込んでいる。また、客席には多くの温度計を置き、公演中は団員やスタッフがそれぞれ4回確認。過ごしやすい温度に保つよう気を配っている。

 工夫は他にも行っている。暑い時はテント表面の温度が50度以上になることもあるので、屋根には水を霧状に出す設備を備え付け。稼働させれば、表面を最大で15度程度下げることができ、結果としてテント内の温度上昇を防いでいる。

 暑い日でも会場はできる限り涼しくなるよう心掛けているが、ショーではお客さんの熱を上げられるよう頑張りたい。〈宮内良さん(34)=オートバイショーなど担当〉

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