岡山市中心部を走る路面電車でビールを楽しむ「ビアガー電」が15日、今年初めて運行された。乗客は新規感染者が増えつつある新型コロナウイルスの感染対策に気を配りながら、冷たいビールで渇いた喉を潤した。
路面電車を運行する岡山電気軌道(同市中区徳吉町)と、NPO法人・公共の交通ラクダ(同市)が実施しているが、コロナ禍で3年ぶりの開催となった。
手指消毒や検温を済ませた15人が乗車した午後7時、超低床車両「MOMO2」が岡山駅前の停留所を出発。乗客は缶ビールで乾杯し、会話を弾ませたり、車窓から暮れゆく街並みを満喫したりした。
自営業の男性(53)=同市北区=は「非日常的な体験。仲間と盛り上がれて楽しい時間だった」と話していた。
隔週金曜日に運行し、最終日は10月21日。1人4千円。申し込みは同社(086―272―5520)。