計81万円超の過払い、115世帯に…さいたま市、高額障害福祉サービス給付で 過払い分の返還求める

さいたま市役所=さいたま市浦和区常盤

 埼玉県さいたま市は15日、高額障害福祉サービス給付費の算定に誤りがあり、時効が適用となる2017年7月末から今年6月末までに115世帯に計81万8557円の過払いがあったと発表した。

 市障害支援課によると、障害福祉サービスの利用者が複数いる世帯で1カ月ごとの利用者負担額が基準額を超える場合、償還払い方式で給付している。同市では車いすなどの補装具費の支給について独自の軽減措置を行っているため、給付について軽減措置適用後の利用者負担額で算定すべきところ、システム上に誤りがあり、軽減措置適用前の負担額で算定していた。給付について市民の対応に当たった区役所の担当者から連絡があり、誤りが発覚した。時効適用外の14年5月末から17年6月末にも、65世帯に計39万7840円の過払いがあったという。

 市は過払いが発生した対象者に連絡しておわびするとともに、過払い分についての返還を求めていくとしている。

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